副作用について・・・

副腎皮質ホルモン(ステロイド)の、抗炎症作用は大変強力です。その効果も、即効性をもっていて、
投与後は、まさに「劇的」な効果を目の当たりにします。
しかし・・・残念ながら、その分副作用も大変深刻なものを伴ってしまいます。

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SLE基礎知識

<比較的軽い副作用> <重症の副作用>
◆満月様顔貌(ムーンフェイス)           ◆感染症誘発・増悪
◆多尿 ◆消化器性潰瘍
◆食欲不振 ◆精神障害(興奮・多幸症)
◆食欲異常亢進(体重増加) ◆副腎皮質不全症状(離脱症候群)
◆皮膚症状 ◆血管炎・血栓症・栓塞症
◆皮下出血(紫斑) ◆糖尿病誘発・増悪
◆浮腫 ◆骨粗しょう症
◆血圧上昇 ◆無菌性骨頭壊死
◆不眠 ◆筋萎縮
◆月経異常 ◆白内障
◆高脂血症 ◆緑内障
◆傷が治りにくい            
◆成長障害             

とりあえず、「副作用」といわれている症状を書き並べましたが、もちろん、人によってその出方は
まちまち
です。私は、誰に聞いても、かなり「軽い」方だと思います。重症例に挙がった症状は、
今のところ、一つもありませんでした。また、これらのうち、いくつかはずっと持ち続けなくてはいけない
病気になってしまいますが、軽いほうの副作用に挙がった症状などは、ステロイドの減量に伴って、
消失するものがほとんどです。


ステロイドの副作用として、もっとも代表的かつ、目に見える症状としてのものが、「ムーンフェイス
と呼ばれる症状でしょう。軽い症状の副作用ですが、これは、若い女性泣かせの深刻なものだと、
私は思っています。その下にも書きましたが、食欲異常亢進とともに、自分の意と反して、
「食べずにはいられない」→「太る」 しかも!顔がパンパン・・・とても、切ないものです。ホント・・・
でもね、これも、長期にわたり、維持量を続けられる状態にいれば、元のスレンダー&小顔美人!に
戻れます。(3年以上かかりましたけど、ちゃんと元に戻りましたよ!)
この条件を叶えるには、とにかく「医師の指示を守ること」が最低限、私達にできることだと思ってます。

自分の風貌は確かに変わります。女性ですから、これはすごく辛いこと・・・
だけど、それを止めようとして、服用をやめたって悲しいかな、すぐに戻ることはありません。それどころか
反跳現象」といって、発熱や関節痛などの症状が、服用前の状態よりさらに悪くなってしまう現象
起こるとされています。さらに離脱症候群」といって、いろんな症状が襲い、時にショック症状」となり
重篤な状態を招きます
。これらはステロイドの再投与によって治まることがほとんどですが、せっかく
減量段階にあったものを、また最初からやり直しになってしまうことになります。

書きながら思いました。「比較的軽い」ったって、これでも充分にたいそうなことない??